コラム:琵琶湖をめぐる旅の記録 2/22024.05.29 00:47若林添乗員の紹介で、バスの運転手が有名なCLAB HARLE たねやの近江八幡のお店に案内することになった。名の知れたバウムクーヘンの製造販売のお店であった。店の中も明るく立派であったが、その奥の広大な庭を見た時、これはただものではないメーカーだと感じ入った。兎も角、豪華で規模が...
コラム:琵琶湖をめぐる旅の記録 1/22024.05.29 00:46ツアーのタイトルは「近江牛を食し彦根城・比叡山延暦寺・竹生島クルージング魅惑の滋賀県3日間」である。トラッピクス、阪急交通社の企画で、単身でも参加できるので申し込んだ。前から琵琶湖へ行きたい、竹生島へ行ってみたい、と考えていた。旅は思い出を作る。特に高齢者にとって、日常は単調な繰...
コラム:花束(ブーケ)(朝日新聞掲載作品)2023.07.31 04:56花の見方を教えてくれたチューリップは真上からも見るという深紅の杯の中にはひっそりと黄色の花芯が咲いていた野菊に温室で育った胡蝶蘭の妖艶さは無い桜の花吹雪と白いシクラメンの重い落下を比べてはならない花は葉を、葉は花を知らない不思議な花、曼殊沙華いろいろの花たちそれぞれの個性と魅力香...
コラム:桜の季節 (朝日新聞掲載作品)2023.05.19 09:47今年も桜の季節がやってきた花の盛りは短くたちまち風を受けて散り始めた歩道の上に薄いピンクの花びらが集まって無粋なコンクリートを飾っているまだ初々しい敷物の上を靴で踏みつけるのは残酷で、ためらいがある公園の中の老木は枝を払われて、花の姿を変えている人も変わるわが友の多くは杖を使って...
コラム:雑音 (朝日新聞掲載作品)2023.05.02 14:38雑音聴診器をあてた医者が「心臓に雑音がある」と言った86歳の定期健診時心臓が何か言っているのか初恋の芽生えを、ときめきで教えたのも失恋で夜の眠りを高揚し続ける動悸で奪ったのも君だ今度は何を言いたいのだ沈黙の臓器と言われている内蔵もあるが君は多弁な臓器だいつも音を伝えている心臓とい...
コラム:老蝶 (横書)2020.10.21 04:27八十五歳の誕生日をむかえましたまあげんきにすごしています突然ですがあなたに恋をしていますこのことをどうしてもおつたえしたいのです でも若いころのようにあなたをくどいたり追いまわしたりはしません安心してください老蝶がうつくしく咲いている花のまわりを飛ぶだけで...
コラム:2020年10月4日85歳の誕生日に2020.10.07 11:312020年10月4日、戸籍上の誕生日1日前。午前7時ごろに起床。床の上で腹筋運動をする。其の後、下肢のふくらはぎのマッサージ。足の指の屈筋運動。股関節の拡張運動、背筋の強化。以上を終了して、居間のテーブルへ。まず、血圧を測る。其の後、目薬を2種類さす。無添加野菜ジュースをコップ一...
コラム:無線山の桜 つづき2020.03.26 22:57アーカイブに「シャボン玉」という詩を掲載しています。ここに桜と小鳥が出てきます。これとは別に、私が2008年5月に文芸社から自費出版した詩集「老子の詩(うた)」に載せた「花びらをついばむ小鳥」が前段となり、連作になっています。それをここに掲載しますので、ご賞味下さい。さくらが主題...
コラム:無線山の桜2020.03.26 22:55令和2年(2020)3月24日、桜を見てきました。伊奈町無線山桜並木。KDDIの無線の基地があったので、この名前が付いたようです。がんセンターのすぐ近くで、病院の入り口からでも桜並木の一部場見えるくらいです。風邪の強い日でしたので、見物の人はまばらでした。時間は午後4時少し前でし...
コラム:猿と人間2019.11.26 13:20その道は真っすぐに東西に伸びていた。車の行き来も殆ど無かった。東の方から猿から人間にひたすら進化しようと努力している猿が一匹歩いて来た。一方、西の方からは、人間からひたすら猿に成りつつある人間が歩いて来た。ふたりは行きかう時に、お互いの顔を見つめ合った。そして同時に「お前は猿なの...
コラム:メタボ勲章2019.10.27 13:28メタボのプヨプヨ爺さんのいつも笑っている顔にちいさな子達が誘われてたっぷり膨らんでいるおなかちょっと垂れているおっぱいをプヨプヨと言いながらつまんでいる小山のような爺さんの背中へ昇ったりプヨプヨ、プヨプヨと言いながら爺さんに触っていると子どもたちはうれしそうだ自然に笑ってしまうの...