詩二題 町田 辰夫 15 ー 201
その1
メタボ勲章
メタボのプヨプヨ爺さんの
いつも笑っている顔に
ちいさな子達が誘われて
たっぷり膨らんでいるおなか
ちょっと垂れているおっぱいを
プヨプヨと言いながらつまんでいる
小山のような爺さんの背中へ昇ったり
プヨプヨ、プヨプヨと言いながら
爺さんに触っていると
子どもたちはうれしそうだ
自然に笑ってしまうのさ
ガキ大将の太っちょが
爺さんに勲章をあげようと言い出した
たくさん積んであるビールの空き缶で
ぴかぴか光る勲章を
みんなで作り上げたのさ
メタボのプヨプヨ爺さんは
だから痩せる気なんぞは
まったくありません
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