虹のように架かる橋の上に
あなたがいた
たくさんの人がいるようだが
あなたの姿だけが見えた
河原から見上げている私
あなたは私の所へ降りてきてくれた
近づいてくると、何ともいえない
芳香が私の身をつつみこんだ
襟から肩にかけてのなめらかな肌が
目に映った
私があなたに近づこうとした時
突然に夢は醒めた
それが夢と気付くまでの時は
香りの余韻の中で半睡のまま漂っていた
夢は消えたのだ
現し身の夢は河原の石の数ほどに及び
つぎつぎにやぶれ去り、ああ・・・
醒めてからの身に夢はもう生まれない
夢を司る神様が居られるならば
どうぞ先ほどの夢のつづきをみせてください
お願いです
夢のつづきを
平成31年3月24日 町田 辰夫
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